よく見るアレは嘘だった
よく見るじゃない。ドラマで。
突然、「うっ…」とか言って、洗面所にかけこむやつ。
あれ、嘘ね。
少なくとも私はそうじゃなかった。
私の場合は、
「うぇぇぇ、なんか気持ち悪い」イライラ
↓
「気持ち悪くて、なんとかしたい」イライライライラ
↓
「とりあえず、トイレで吐いてみようかな」 あれ、止まらない!
↓
「マーライオン・リバース」 体力ゲージ0瀕死
だった。
うまく言えないけれど、やべ!吐いちゃう!出ちゃう!
という感じではなくて、
自らの意思で吐くことを選択せざるを得ない感じ。だった。
2018年10月末からはじまって、2019年1月にこのブログを開設した
「今」も私はつわりで泣いている。
35年生きてきて、一番つらかった年末年始。
この、つらさを書き留めたい。
出産や産んでからのほうが100倍大変だと聞くけれど、
書いてみようと思う。
【その3】つわり記録
■つわり中期(3週間ぐらい続く)妊娠前ー2キロ。
朝、まったく起きられなくなり、午前中は布団の中で冬眠。
じっと、耐えるしかなかった。
何か食べたいのに、飲みたいのに、全部が変な味に感じ始める。
水分だけとってね、と言われても…
水、ポカリ、麦茶、牛乳…ジュース、炭酸水、ありとあらゆるものが
日を追うごとにダメになっていく。
この間の水分補給でお世話になったのは、
サントリーDA-KA-RA、飲むヨーグルト、オレンジジュース100パーセント、
DAKARAのトマトジュース。DAKARAの麦茶で3週間乗り切った。
あとは、カロリーメイトをネズミみたいにかじる。
ウィダーインゼリーをちびちび飲む。
日によって突然、ジャンクフードが食べられて
マックのてりやき、ポテト、ケンタッキー、カップラーメン、
袋インスタントラーメンを食べる時もあった。
よく言う、かんきつ類はダメだった。
みかん、グレープフルーツなどは食べられず。
果物はバナナもだめ、パイナップルを何度か食べられたぐらい。
後味が不味くて、不味くて…
それを何とかしたくて、歯磨きを何度もしていた。
食べる喜びを奪われて、この頃から軽いうつ病に。
料理や食べ歩きなど「食」は自分にとって軸みたいな位置だったので
奪われてしまうと、廃人だった。
彼のご飯は仕事帰りに買ってきてもらうばかり。
土日もスーパーで買ってきてもらっていた。
申し訳ないけど、本当にしんどくて何もできなかった。
【その2】つわり記録
■つわり初期(妊娠発覚後3週間ぐらい続く)
この頃はまだ仕事をしていた。
胃もたれのせいで食欲が無かったので、お昼はおにぎり1個だった。
ゆかりおにぎりや、市販のまぜご飯の素(わかめと枝豆)おにぎりが美味しくて!
冷たいおにぎりは、美味しい!と喜んで食べていた。
昼が近づいて空腹になると気持ち悪さが増すので、
飴やチョコレートを食べていた。
飲み物は薄いほうじ茶。濃い味は気持ち悪くなるので無理だった。
たまに、ミルクティが異常に飲みたくてたまらなくなった。
おそらく「食べつわり」に近かったのではないかと思う。
この頃から、においに敏感になりマスク必須となった。
タバコのにおいは本当に苦手で、死ぬかと思った。
揚げ物のにおい、にんにく、ねぎのにおいも苦手に。
調理が苦痛になってきた。
また、1年前から楽しみにしていた、ある品種のりんごを買ったのに・・・
その芳醇な香りが苦手になって腐らせてしまい、捨ててしまった。
も、もったいない。ごめんなさい。
常に微熱のようなダルさがあって、
動きが遅くなっていることが自分でもわかった。
疲れやすく、寒気も強くて、ホッカイロと首の後、腰、おなかに貼っていた。
【その1】つわり記録
つわりは「食べつわり」「吐きつわり」など色々あるけれど、
私の場合は、コレ!といったつわりではなかったと思う。
だから、ネットで検索しても対処法が合わなかった。
時系列でいうと、
■つわり初期(妊娠発覚後3週間ぐらい続く)
ムカムカ気持ち悪い。胃もたれがするので食べられない。
空腹になると気持ち悪くなる。ゲップがすごい。
■つわり中期(3週間ぐらい続く)妊娠前ー2キロ。
においに敏感。ムカムカが強くなる。食べると変な味がして食べられない。
水もお茶もまずくて、何も飲めない。ゲップがすごい。
頭痛がする。朝、フラフラして起き上がれなくなる。
食べられる物が1日、数時間単位で変わる。
でも、吐かない。
■つわり後期(1ヶ月ぐらい続く)妊娠前ー6キロ。
においに敏感。気持ち悪くて吐く。夜も眠れず、胆汁まで吐く。
相変わらず、飲まず・食わず生活。ゲップがすごい。
ジャンクフードが異常に美味しく食べられる日がある。
■安定期入っても続いているつわり 妊娠前ー6キロ維持。
においに敏感。1日1食。
※11時~15時のゴールデンタイムのみ、少し食べられるようになる。
胸焼け、ゲップ。夜眠れない日がある。2日に1回ぐらい吐く。
消化不良感がすごい。
このブログを書いているときもゲップがすごいし、
味覚は戻ってきたけれど、胃が食べ物を拒否している感じがするなぁ。
逆流性食道炎なんじゃないか…という気がする。
次から、もう少し詳しく記録していく。
【その7】デブってだけで、こんなに大変【妊娠初期】
病院の帰り道、いままで何もやる気が起きなかったけれど、
本屋で妊娠の本を購入して、併設のドトールで食事をしようと思った。
レタスサンドを美味しく完食できた。久しぶりの食事だった。
つわりって、精神状態による影響もあるんじゃないかと思う瞬間だった。
私は母を癌で亡くしている。祖母も他界。
身内に女性はおらず、妊娠の相談を出来る身内がいなかった。
とにかく、母の亡き後は、自分のことは自分で。
一生ひとりで生きる力をつけること。という気持ちで生活してきた。
生活するために働かなければいけないこと、に関しては
かなりの修羅場をくぐってきたけれど、
女として新しい生命を宿すことは、こんなにも不安になるとは思わなかった。
流産するかもしれない不安や、つわりの辛さなどなどを相談をできず、
恥ずかしながら、「死んだ母に会いたい。話したい」と泣く日もあった。
彼のお母さんは、彼の弟夫妻の出産のため県外に行っていたし、
ひとりで抱えこんでいたのだと思う。
彼と一緒に住んでいるけれど、前旦那に捨てられた時のトラウマもあったし、
ホルモンのせいなのか、感情をうまくコントロールできない自分にも
イライラしていたし、つわりも思いのほか酷くて、
病院が決まるまでの期間は本当に地獄だった。
私と同じデブ妊婦の皆さんには、同じような思いをしてほしくないので、
病院選びは大切ということ、思ったよりデブ妊娠って大変みたいだよ
ということを知っておいてほしいです。
さて、あとは「つわり」について別に記録していきたいと思います。
【その6】デブってだけで、こんなに大変【妊娠初期】
寝たきりが続いていたが、なんとか日中の10時~15時ぐらいまでは
起きていられるようになったので、すぐ行動した。
相変わらず、気持ち悪い、何も食べられない、飲めないけれど、
母子手帳を入手して、知人に紹介された個人病院へ行くことにした。
車で30~40分かかるが、不妊治療もしているし、高齢でも分け隔てなく診てくれる。
丁寧でやさしい先生だと聞いて、藁にもすがる思いで行った。
赤ちゃんのために、環境を整えなきゃ!という焦りがあった。
その病院は予約制ではない&人気なので、長時間の待ち時間を覚悟していったが
はじめての来院日、異常に空いていた。奇跡だと思った。
サクサクっと診察に。
先生は、カラッとして明るい、白髪の上品な色気のある紳士だった。
驚いたことに、いままで苦痛だった膣内エコーが無痛だった。
赤ちゃんも順調に大きくなってた。
看護師さんも優しかった。
先生に、いままで不安だったことを聞くと、サラッと返答がきた。
デブな私でも診てもらえるのか聞くと、大丈夫と。
リスクの事も話したら、いまのとこ何の問題もないから大丈夫だよ、と。
「確かに、しっかりついてるもんねー。増やさないようにね!」
それでも、不安を煽るような感じではなく、
机の上に飾られたバラと蓋尽きのお洒落なティーカップのように、
不思議と上品な言葉に聞こえた。
予約した総合病院への紹介状や共通診断ノートもサクサク作ってくれた。
高齢だし、ずっと不安だった出生前診断のことも話すと教えてくれた。
金額の目安も教えてくれて、私の年齢だと受ける人が少ないこと。
でも紹介状も書けるから、パートナーさんと相談してきてよ。と。
とにかく、はじめて普通の妊婦として扱われたと感じた瞬間だったと思う。
診察が終わると、先生は「じゃ、またねー」と明るく言った。
なんて安心感のある紳士先生なんだろう。
いままでの不安が消えていくのがわかった。車の中で泣いた。
【その7】へ続く>>>
【その5】デブってだけで、こんなに大変【妊娠初期】
前日に午後から休みをいただき、病院でやっと紹介状をもらった翌朝だった。
朝、起きようとすると世界が廻る。さらに気持ち悪い。
目がまわって気持ち悪いのか、胃が気持ち悪いのかわからない。
立てない。おかしい。車の運転も無理だと判断し、会社を休む事にした。
それから寝たきり生活が始まる。
何を食べても変な味が気持ち悪い。水もお茶も、何も飲めなくなった。
気持ち悪すぎて、気持ち悪すぎて涙がでる。動けない。吐けない。
声を出すのもつらい。
追い討ちをかけるように、総合病院に分娩予約と検診の件で電話をしたところ、
そのぐらいの肥満なら、うちでは検診しないから他に病院を探しておいて!
と、言われてしまった。
総合病院の検診まであと2週間。やばい!と思った。
自分を受け入れてくれる病院を、赤ちゃんのために探すしかない。
つわりの辛さと、不安で、体重はどんどん減っていった。
【その6】へ続く>>>
【その4】デブってだけで、こんなに大変【妊娠初期】
それから、1センチになるまで毎週のように病院に通った。
幸い、院長にチェンジになったので、助産師さんとは会わず。
でも、心音が確認できたら次は…
まだ、小さいから来週は…
毎日が不安で。不安で。夜もお腹が痛いと不安で泣いていた。
さらに、茶色の微量出血がずっと続いていて、とにかく、
私の妊娠は危険で、リスクが高い、普通じゃないもの。と思えて不安だった。
追い討ちをかけるように、つわりはやってきた。
ムカムカするな。胃がおかしい。やたらとゲップが出る。
お腹がすくと気持ち悪い。でも、あまり食べられない。
これが、つわりかぁ~。しんどいなぁ、ダルイなぁ。トイレ近いなぁ。
これが3週間ほど続いた。
このとき派遣で働いていたので、派遣先の子持ち先輩に、妊娠のことを告白した。
そして出血のことを話すと、普段はとても冷静なのに、すごい剣幕で怒られた。
「なんで、会社に来るの!?」と。
病院にいくたびに出血のことは聞いていたけれど、
気にする程度じゃない。と言われている、と答えたけれど、
「私は1度も出血したことがないよ!」と言われて、
これまでの不安が、ぶわわわわーーーーと噴き出してしまった。
翌日、起きあがることができなくなった。
【その5】へ続く>>>